2017年7月・公共交通機関で行く気仙沼~宮古【前編】

 もうふた月近く経ってしまったのですが、7月の海の日の連休に公共交通機関を乗り継いで宮城県気仙沼市から岩手県宮古市まで旅してみました。

 車窓からは主に海の方の風景を写真とスマホ動画に収めました。素人撮影なので見苦しいところも多々あるかと思いますが、同地域の今の様子が少しでも伝わったら良いなと思います。あちこちにレポートも挟んでみます。

JR気仙沼駅のBRT乗り場です。おなじみのキャラたち^^
JR気仙沼駅のBRT乗り場です。おなじみのキャラたち^^

 7月14日(金)仕事を急いで片付けて、職場から最寄りのバス停で市バスに乗り込んでJRで新大阪駅へ。夕食。新大阪1850発(のぞみ252号)~東京2123着。東京メトロ丸ノ内線で池袋駅へ。池袋駅西口7番2300発・高速バス「けせんライナー」で一路北上。

 7月15日(土)気仙沼市役所前停0607着。コンビニで朝食。JR気仙沼駅0731発(BRT大船渡線)~BRT長部停0752着

<動画>気仙沼市BRT気仙沼駅~八幡大橋付近(7分40秒)

 BRT長部停で途中下車したのは、遠野まごころネットの古参ボランティアの間では語り草になっている「サンマ作戦」が行われた上長部地区の、その後を様子を確かめてみたいというのがかねてからの念願になっていたから。

 バス停から国道沿いを少し歩き、コンビニで脇道に入り見覚えのある国道のガードをくぐって内陸の方に向かうと、見覚えのある風景が開けてきた。

 海側に新しく三陸沿岸道路の高架が建設され、ボランティアバスの駐車場兼資材置き場だった広場の裏手の丘陵は、造成されて住宅地になっていた。

 かつての「サンマ作戦」の舞台は広々としたサッカーグラウンドになっており、折しも地元の少年サッカーチームの朝練が始まるところだった。

 当時の惨状をしのばせる痕跡も気を付けて見ればところどころに残ってはいたけれど、建設現場の風景にすっかり溶け込んでいて、周辺の住民の方でなければ分からないだろうと思った。

 徒歩で陸前高田市内へ。土曜日でも建築・土木の現場は通常稼働らしく、ダンプや建設資材を積んだ大型トラックが頻繁に行き交う。

 かつて周辺の山から切り出した盛り土用土砂を運んでいた大型ベルトコンベアはすっかり撤去されていて、復興のフェーズが一段階進んだことを思わせる風景。BRT奇跡の一本松停まで歩いて、Yagisawa Cafe で一服してから、陸前高田復興まちづくり情報館と、隣接する慰霊施設、そしてタビック45を見学。

<動画>陸前高田市BRT奇跡の一本松停付近(1分43秒)

 BRT奇跡の一本松停1112発(少し遅れて到着)に乗車。左側座席しか空いてなかったので、終始、沿線から内陸側の風景ばかり眺めていたことになる。

 内陸側の嵩上げ地では真新しい商業施設や個人商店など営業しているのが目に付いた。海岸付近ではまだ盛り土作業が行われていたのと比べると、内陸側では新しい街が出来始めているなという印象を受けた。

<動画>陸前高田市内~米崎町付近(18分17秒)

 大船渡線のBRT区間は両側を田園と漁港の風景に彩られた懐かしい田舎の風景、といった感じ。古い列車(ボックス席で窓が嵌め殺しでない)での旅だったらなお良かったのになぁなんて思った。終点BRT盛駅1213着。

【後編】に続きます。