先日、当ブログでも紹介しましたように、今夏、西日本各地各地で発生した土砂災害の現場では、全国からの大勢のボランティアが現地の皆さんと手を携えて復旧支援活動に汗を流しています。
私たち「まご関」のメンバーも、主にFacebookなどで情報を共有しながら、引き続き丹波市、そして広島市へと足を運んでいます。
今回は両市でのボランティアの動きと、遠野まごころネットの取り組みを、かいつまんでご紹介致します。
【丹波市】有料道路料金の免除措置が10月末まで延長
丹波市では9月17日より、それまでの「災害復旧ボランティアセンター」から「復興支援ボランティアセンター」へと体制を拡充し、引き続き県内外からの団体・個人ボランティアを受け入れています。
中でも大きな動きとしては、9月20日までとされていた有料道路料金の無償措置が10月末まで延長されています。
現地では被災家屋での泥出しや片付けに加え、次の大雨に備えて農業用水路の泥出しや応急排水路の確保も行われています。
また、稲刈りの時期を迎えた田圃など農耕地の被害も大きく、有志による被災農地の復旧支援活動も始まっています。丹波農援隊
SNSなどでの有志の粘り強い呼びかけによって、息の長い支援活動の素地があちこちで形成されつつあるようです。
しかしながら、全体としては多くの犠牲者を出した広島市の陰に隠れ、丹波市の被害状況はメディアへの露出が少ないというのが現実であり、日数の経過と共にボランティアの人数が急減することが懸念されています。
【広島市】現場の地形的条件厳しいか?
広島市では9月18日、発災からほぼ1か月にして最後の行方不明者の死亡が確認されました。まずは最後の1人まで、あきらめずに捜索にあたって下さった関係者の皆さんに感謝と労いの気持ちを表したいと思います。
広島市の被災地域では、発災から1か月にして、依然、被災家屋の片付けや側溝の泥出しが続けられています。
丹波市とは対照的に、多くの現場が谷あいの住宅地にあって車でのアクセスが悪いことが大勢のボランティアを一気に送り込むことを難しくしているようです。
また、地元広島のボランティアが多いためか、県外からのボランティアは「10人以上の団体で、自前のマイクロバスで現地入りすること」が(公式には)条件になっており、結果として県外の個人ボランティアには敷居が高くなってしまっているようで残念です。
また、秋の台風シーズンを迎え、二次災害によって復旧活動の進捗に影響が出ることも心配されます。
まごころ仲間・広島での取り組みにご協力を!
遠野まごころネットでは、発災直後の8月下旬から広島市の皆さんのための寄付を募っているほか、9月中旬からは現地出身のスタッフを派遣、広島市近郊に宿泊可能なボランティアセンターを開設しました。
運営のための支援金のご寄附、ボランティア参加者を募っています。
また、これに先立つ8月下旬には、遠野まごころネットの支援者やスタッフ経験者の有志が広島市内に支援拠点「広島西ボランティアサポート」を開設、現地ボランティアセンターの運営をお手伝いしています。
ボラセンスタッフとして運営のお手伝いをしたり、チームで現場に入ることもあります。県外からの個人ボランティア希望者は、こちらを経由して頂けば団体メンバーとして現地でのボランティア活動に参加することが出来ます(裏ワザ的?)。
こちらも宿泊に関しては地元の自治会館を無料宿泊所としてご提供頂いておりますが、運営のための諸経費についてはご寄附を募っています。
*
丹波も広島も、被災した住民の皆さんがあたりまえの生活を取り戻すまでには、私たちに出来ることがまだまだたくさんありそうです。
遠野まごころネット関西同窓会の活動にご興味が!?
コメントをお書きください