去る3月10日(日)、今年も梅田スカイビルにて東日本大震災復興応援イベント「3.11 from KANSAI」が開催されました。
8回目となる今年は「わかったつもりを学び直す」をテーマに、メイン会場では講演やパネルディスカッション、参加者のグループワーキングなどを行いました。同時にサブ会場では初の試みとして子供向け防災体験ワークショップ「子どもといっしょに学び直そう」を開催しました。
また、関西広域避難者交流会、各団体による復興応援のための物販コーナーも例年通り設けられました。
まご関メンバーも会場スタッフや出席者として大勢が参加しました。
★当日の様子は 3.11 from KANSAI 公式Facebookページ もご覧下さい★
メイン会場「わかったつもりを学び直す~東北の今~」
今年は曜日の並びの関係で3月10日、日曜日の開催となりました。今年のその日3月11日は翌日ということもあって、まずは開会にあたって犠牲者のための1分間の黙とうを執り行いました。
続いて今年も基調講演は復興庁参与・田村太郎さん。東北被災地の現状アップデートと、昨年の関西/西日本を襲った自然災害への対応の問題点を、いつもながら温和で分かり易い語り口に時折チクリと刺すような厳しいコメントも挟みながら解説して下さいました。
パネルディスカッションでは福島、宮城、岩手の三県からお一人ずつお迎えしたゲストスピーカーの皆さんの、被災体験とそこからの「学び」「教訓」についてお話をお聞きしました。
昨年の関西での地震や水害での私たちの対応は、やはり全体として不十分だったし、阪神大震災や東日本大震災の教訓を真剣に生かそうとしていたとは言い難いものだったとつくづく思った次第です。
でも災害はきっと今年も起きるし、経験から学ぶのは今からスタートでも遅くはないから、もうちょっと頑張ろうと気持ちを新たに出来ました。
<マルヤマ>
サブ会場「子どもといっしょに学び直そう」ワークショップレポート
サブ会場では、お天気お姉さんの西口香織さんがクイズ形式で台風や竜巻などの災害は予測できることをやさしく解説。子どもたちが元気に手をあげて答えたり、ちょっとした装置で雲を作ったり楽しく学びました。
西口さんのお話に続いて、一般社団法人72時間サバイバル教育協会の片山さんによる防災体験ワークショップが開催されました。
第1部は「非常持ち出し袋について考える」教室。親子それぞれに考えて、実物を見たり触ったりしながら、自分が本当に持ち出せたり必要な物を見極める力につながるワークを実施。
第2部は、西口さんのお話は同じで、今度は炭や砂利、ペーパーなど身近なものを使ってのお水の濾過に挑戦する「泥水ろ過を体験しよう」教室。
自分たちで濾過器を考えて作り、水をきれいに出来るか試していました。
泥水のままのチームもあったけど、それなりにきれいな水になっていくとみんな嬉しそう。
でも、結局このお水飲みますか?の質問に1人の男の子だけ「飲む!」と手をあげましたが、やはり皆さん飲まないと。
苦労しても飲まない水を作るより、備えましょう。
地域の災害時のお水の給水はどうなのか知ることも大切だと片山さんはおっしゃってました。
とにかく、お家に自分たちの命を守るために本当に必要な物は何か考えて、備えることの大切さを感じることができたサブ会場でした。
<つねよし>
物販コーナー・今年も好評でした「大槌復興米」(来年のためのメモ)
物販コーナーでは今年も遠野まごころネットの「大槌復興米」や、まご関メンバーによる復興応援グッズの販売を行いました。
昨年までの反省から今年は復興米の大袋を昨年までの5キロから2キロに変更、お持ち帰り頂き易くしました。
そのためリピーターさん(ありがとうございます!)を中心にあっという間に売り切れてしまいました。通常の3合パックも好評のもと程なく完売。
来年は仕入をもう少し(特に2キロ袋の方)増やしても良いかな…なんてのは欲目というものでしょうか。ちなみに今年は2キロ袋×10、3合パック×20仕入れました。そうそう、試食用ぷちおにぎり調理チームもお疲れ様でした!